No.83 人物を生き生きと魅力的に映す写真館の写真

写真館

人物が生き生きと魅力的に映せていなければ、写真館まで行ってわざわざ撮る価値ない…こうきっぱりと言い切るのは、とある写真館です。そう言われて改めてホームページに掲載された写真を見ると、女性たちが華やかに咲き誇る花のようです。「美しい」でも「可愛らしい」でも良いのですが、女性たちの笑顔が輝いて見えるのは私だけではないでしょう。

スマートフォンやデジタルカメラが普及したせいか、写真館に写真を撮りに行くことが本当になくなってきました。昔は子供の七五三や入学式、成人式などの節目にはきちんと身繕いをして写真館に足を運んだのでしょうが、そんなことも少なくなりました。自分たちで手軽に撮れますし、パソコンで編集すれば年賀状などに加工したり送ることも出来るのですから。

それに改まって写真館で撮った写真は皆緊張したような、硬い表情を浮かべています。手元にある昔の家族写真は皆そういうスタンダードな写真館仕様です。家族が撮るものであれば表情の柔らかい、笑みを含んだものにもなるのでしょうが。写真館の写真とはそうしたものだと捉えていた私にとって、この写真館の実際の写真も、「写真館で撮った写真」のイメージとは大きく異なるものだったんですよね。

何が違うのかというと、撮った写真には笑顔が多いこと。明るい印象があること。証明写真ですらもそんなニュアンスがあるのは、どうしたことでしょう。しかも無理矢理感が全くなく、リラックスして自然体でいるように思えます。写真撮影の技術的なことや専門的なことは分かりませんが、1つだけ確かなことは、もしも私が被写体になるのならこんな風に撮ってもらえたら嬉しいだろうなということですね。咲き誇る花のように撮ってくれとはさすがに言えませんが。

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