No.51 カメラの性能?カメラマンの腕次第?

商品撮影

私は現在、雑誌掲載するための商品撮影をする担当になった。
私はこれまでにカメラマンの経験は全くない。
しかし我が社にはカメラマンは在籍しておらず、
プロのカメラマンを雇うような予算はないのだ。
発行する雑誌では、巷で売られている雑貨で、オシャレなものや可愛らしいものを紹介する。
それぞれの商品には売っているショップの情報が掲載されているので、欲しい読者はショップに直接、問い合わせて購入することが出来るのだ。

この商品撮影では被写体をいかに良く見えるように写せるかが重要だ。
まず気を付けなければならないことが、その被写体の色合いを出来るだけ忠実に再現することだ。
そのためにいちばん気を使うのが照明の当て方ではないかと思う。
上下左右と奥を壁で囲った専用の撮影ボックスで撮影する。
後方の上から垂れ幕を降ろせる仕組みになっている。
被写体の色合いや雰囲気に合わせて垂れ幕の色を変えることができる。
そして左右の上方に設置された照明を当てることにより、被写体を明るく照らし出す。
左右から照明を当てることにより光の反射を無くす効果があるのだ。

そしてもう一つ商品撮影の際に重要なことは何かを添えることだ。
商品をただポツンと写してもつまらない。
その商品に関連のあるものを一緒に写すことによって、
読者がその商品を使う時のイメージが湧きやすいのだ。
あるいはちょっとした花やリボンなどを添えるだけでも商品に暖かみが生まれる。
商品撮影の時にはこの様な少しの工夫を常に考えておく必要がある。

商品撮影のカメラマンは自分の腕次第で、その商品の売れ行きを左右するので責任重大だがやり甲斐もある。
最近のカメラは撮影する人間に撮影技術の腕が無くても、
カメラ自体の性能でかなり上手に撮影できるようになっている。
だから後は撮影者のセンスだけということだろう。

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